韓国には日本と違い、毎週6つの音楽番組があり、全番組で毎週、アーティストの成績を元に順位をつけています。
KPOPを好きになりたての人は、自分の推しが音楽番組で1位になった!!って言われてもイマイチぴんとこないですよね🤔
韓国の音楽番組の仕組みは割と複雑で分かりにくく、初心者が最初にぶつかる大きな壁だと思います。
しかし、毎週6つもある音楽番組の仕組みを理解することができれば、オタ活もさらに楽しくなりますし、今よりもっと推しの力になれると思うので、ぜひみなさんには音楽番組の仕組みを理解してほしいです!!
そこで今回は!!韓国の音楽番組の仕組みについて、イラストを使い分かりやすく説明していきたいと思います!!
目次
カムバック後の流れ
まず、韓国にはケーブルテレビ3番組、地上波3番組の計6番組が毎週放送されています。
KPOPアイドルたちはカムバックすると各音楽番組に出演し、2~3週間にわたり新曲のプロモーション活動を行います。
基本的には月曜にカムバックし、木曜のM COUNTDOWNから順番に音楽番組に出演していくといった流れです。
最近では、アメリカ進出を目指したアイドルが金曜日にカムバックすることが多く、
その場合は金曜日のMusicBankから出演するか、アメリカでの音楽番組活動が終わってから出演するかになります。
※金曜日にカムバックするのは、アメリカの音楽チャートが金曜から集計が始まるため、
アメリカでより良い成績を残すために金曜日にカムバックしています。
例:BTS、NCT127、ITZY、StrayKids
ここからは、金曜カムバは例外とし、月曜カムバを前提に話を進めていきます。
1位の仕組み
音楽番組は、音源・音盤成績、ファン投票、YouTube再生回数で主に1位を決めます。
THE SHOW、SHOW CHAMPION、M COUNTDOWN、MusicBankは月曜~金曜までの、音源成績、音盤成績、ファン投票などを集計し、
音楽中心、人気歌謡は月曜~翌週月曜までの分を集計し、その集計結果をもとに1位を決定し、各番組で1位を発表します。
そのため、カムバックした週は音楽番組に出演しているものの、まだ集計期間であるため、1位候補には挙がりません。
カムバックした週の翌週から音楽番組の1位候補に名前が挙がるということです。
音源成績は、韓国のストリーミングサイトの順位、リスナー数によって決まり、
音盤点数は、アルバムの販売があれば、Hanteoチャート(番組によってはGaonチャート)に反映された分のアルバム販売数で点数が決まります。
カムバックした週が1番成績が良いため、翌週が1番1位を取りやすく、その次の週からは他のアイドルもカムバックするので、日が経つにつれ1位を獲得するのが難しくなります。
しかし、音楽番組のほとんどは、音源成績の割合が高く、韓国での人気があり、音源成績の良いアイドルは、
長期的に韓国のストリーミングチャートで上位にランクインしているので、音楽番組でも2~3週間1位を取ることが多々あります。
最近ではBTSのDynamiteが4ヶ月くらい1位を取り続けていました。えぐい,,😨
音楽番組はヨジャが有利?
韓国の文化として、ナムジャグループの曲はファン以外の人に聴かれにくく、ヨジャグループのほうが大衆受けしやすいという傾向があります
韓国ではナムジャグループの曲を、ファン以外の大衆が聴くことがほとんどなく、ヒット曲でない限りは音源が弱いです。
一方で、ヨジャグループの曲は大衆受けしやすいものが多く、ナムジャグループに比べると音源が強いです。
番組によりますが、基本的には音楽番組は音源成績を重視しているので、ナムジャグループよりもヨジャグループの方が1位を獲得しやすくなっています。
音楽番組の基本的な仕組みは、以上の通りになります。
要するに、「カムバックした次の週から、成績が良ければ1位になれるよ〜。」ということです。
これだけでも分かってればある程度楽しめるので十分かと思います。
僕はこの仕組みを知らなくて、「なんで1番成績のいいはずのBTSが出演しているのに1位じゃないんだろう?」とずっと思っていました😅
各音楽番組の特徴
次は各音楽番組の特徴についてです。
こちらは全て覚えるのが難しいですが、ある程度把握することができれば、オタ活の楽しさが格段にアップすると思うので、チャレンジしてみてください!!
※いくつかの番組は点数の割合などが改正されています。
新しい制度は追って更新しますのでお待ちください🙇♂️
火曜 THE SHOW(ドショ)
毎週火曜日放送の「THE SHOW」通称ドショです。
スコアの割合
集計期間 月~金
・音源…40% ・音盤…10%
・動画再生数…20%
金~翌月
・事前投票…5%(STARPASSで投票)
放送日
・リアルタイム投票…10%
・放送点数…15%
ドショは出演した歌手の中から1位を選ぶ若手の登竜門的な番組なので、ある程度売れている歌手や、ベテランは出演しないので圧倒的に1位をとりやすい番組になっています。
水曜日までにカムバックしないとノミネートされません。
水曜 SHOW CHAMPION(ショーチャン)
毎週水曜日放送の「SHOW CHAMPION」通称ショーチャンです。
スコアの割合
集計期間 月~金
・音源…40% ・音盤…10%
・SNS…10%
木~日
・事前投票…20%(Idol Champ)
放送日
・放送点数…20%
ファンによる投票が、20%を占めているため、音源、音盤の成績が悪くても、ファンダムの力でどうにかなる番組。
熱狂的なファンが多い歌手が勝ちやすくなっているので、推しを1位にさせたいのであればショーチャンの投票を死ぬ気で頑張るのがおすすめです。
火曜日までにカムバックしないとノミネートされません。
木曜 M COUNTDOWN(エムカ)
毎週木曜日放送の「M COUNTDOWN」通称エムカです。
スコアの割合 ※トリプルクラウン制度あり
集計期間 月~金
・音源…45% ・SNS…25%
・音盤…15%
金~翌月
・グローバルファン投票…10%(Mwaveなど)
放送日
・リアルタイム投票10% ・放送スコア…10%
海外からの知名度が1番高く、グローバル志向な番組。
YouTubeの再生回数でかなり結果が左右されるのと、
音源が占める割合が高く、音源が弱い歌手は1位をとりづらいです。
エムカは1週前に音楽番組に出演していれば、2週続けてノミネート対象となります。
その後は、音楽番組の出演がなければノミネートされません。
・トリプルクラウン制度って?
トリプルクラウン制度とは、その番組で、1つの曲で3回1位を獲得すると、次の週からは、どんなに成績がよくてもノミネートされなくなる制度のこと。
音源成績を重視している番組だと、音源強者は長期的に1位を獲得するのが簡単で、ずっと1位が変わらなくなってしまうので、それを防ぐために作られました。
金曜 MusicBank(ミューバン)
毎週金曜日放送の「MusicBank」通称ミューバンです。
スコアの割合
集計期間 月~金
・音源…65% ・放送点数…20%
・視聴者好感度…10% ・音盤…5%
※視聴者好感度は最初のノミネートでは加算されません
一見、音源が占める割合が高く、音源強者が有利に見えますが、「得点分配式」を採用しており、
音源65%分の点数を、対象となる歌手で分け合うので、音源強者だとしても音源点数は低くなってしまいます。
そのため、音盤が売れづらい韓国では競合の少ない音盤の成績が勝敗を分けることとなり、音盤に強いナムジャグループが1位を獲得しやすい番組となっています。
土曜 SHOW 音楽中心(ウマチュン)
毎週土曜日放送の「SHOW 音楽中心」通称ウマチュンです。
※韓国語で音楽中心を「ウマクチュンシム」というため。
スコアの割合
集計期間 月~翌週月
・音源…50% ・音盤…10%
・YouTube …10%
・視聴者委員会投票…5%
翌火~木
・グローバル投票…10%(MuBeat)
放送日
・1位候補3チームにリアルタイム投票5%
・放送点数…10%
音源と投票がめちゃくちゃ重要な番組
2021年5月15日から集計方法が変わり、投票の割合が高くなり、ナムジャグループが有利なシステムに!!
あと、5週連続1位を獲得したら1位候補から除外されるシステムが導入され、Dynamiteのように4ヶ月くらい1位をとり続けるということがなくなりました。完全にBTS対策ですね。
日曜 人気歌謡(インガ)
毎週日曜日放送の「人気歌謡」通称インガです。※韓国語で人気歌謡を「インキガヨ」というため。
スコアの割合 ※トリプルクラウン制度あり
集計期間 月~翌週月
・音源…55% ・YouTube…30%
・音盤…10%
月~土
・事前投票…5%(Melon Music App)
放送日
・放送点数…10%
・リアルタイム投票…5%
とにかくデジタル寄り。
デジタルが8割以上を占めているので、音源がある程度ないと1位争いはできないし、再生数も必要です。音源と再生回数が重要な番組
音源が弱いナムジャグループは1位をとりづらく、歴代で見ても、ナムジャグループで人気歌謡1位を獲得したのはごくわずかです。
どの番組が1番すごいの?
結局6つある音楽番組で、どの番組で1位をとったら名誉あることなのか気になる方も多いと思います。
まず大前提として、ケーブルテレビよりも地上波の番組で1位をとるほうが難しく、名誉あることです。
ミューバン、ウマチュン、インガ>ドショ、ショーチャン、エムカ
その中で、どれが1番すごいか決めるとなると、人によって意見が分かれてくると思いますが、今回は完全に僕の独断で決めたいと思います。
ミューバン>インガ>ウマチュン>エムカ>ショーチャン>ドショ
この順番になりました。
ミューバンが1位なのは、放送局がKBSという韓国の国営放送(日本でいうNHK)で歴史があり、多くの人が視聴するからです。
地上波だとインガは特に音源を重視するので、2番目となりました。
ケーブルの中だと、グローバルな知名度が圧倒的に高く、音源を重視するエムカが1番すごいと思います。
今回はこの順番にしましたが、ナムジャとヨジャで1位をとれる難易度が変わってくるので一概には言えません。
まとめ
今回は韓国の音楽番組の仕組みについてまとめていきました!!
どうでしょう、理解は深められたでしょうか??
仕組みが複雑で覚えることも多く、説明が分かりづらい部分もあったと思いますが、毎週音楽番組の1位を気にしていれば自然と覚えられるかと思います!!
僕のTwwiter(@kpophiroe)で音楽番組の1位を月曜日以外ツイートしているのでぜひチェックしてみてください!!
この記事をきっかけに、みなさんがより一層オタ活を楽しめるようになれたら幸いです😌